フード・療法食(猫編)

まだまだ食事に無頓着なキャットオーナーさんをよく見かけます。毎日食べるものだから食事は非常に大切です。もちろん愛情を込めた手作り食が一番だと思っていますが、一般の方で猫の栄養学を熟知して、きちんとした材料で時間をかけて、きちんとした調理法で作れる人はなかなかいないと思います。世にたくさん出回っている手作り食の情報も猫の栄養学を満たしていないものばかりです。下手をすると犬にあげてはいけない材料まで使っていたりします。「手作り」「国産」「自然」神話に騙されないでください。

療法食とは?

当院では治療の一環として「療法食」を処方することがあります。「療法食」とは、特定の病気に対して、栄養バランスが特別に調整され、専門的なアドバイスや処方に従って与えるペットフードのことです。人間でも、心臓病になったら塩分を控えたり、糖尿病になったら食物繊維をとったりと、病気によってそれまでと食事内容を変える必要が出てくる場合があるのと同じです。動物も、治療のためには食事管理が欠かせない病気がたくさん、人間同様に、症状を悪化させる原因となる栄養素を減らしたり、特定の栄養素を増やしたりした食事を与える必要があります。とはいえ、こうした病気に合わせた動物の食事を、ペットオーナーが正しい栄養学等の知識を持ち毎日自分で作るのはほとんど不可能です。そこで、病気の種類や症状に合わせた療法食が作られるようになったわけです。現在ではそれぞれの病気に合わせてたくさんの種類の療法食が開発されています。

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壱岐動物病院で取り扱っている療法食

ロイヤルカナン療法食
ヒルズ療法食
ドクターズケア
ピュリナ・プロプラン・ベテリナリーダイエット
※各種サンプルも取り揃えております。また、お取り寄せも致します。
※当院処方以外の他院購入・ネット購入などの療法食の相談には別途相談料を申し受けます。

分類 犬用療法食 猫用療法食
肥満 減量サポート満腹感サポートVets Planウェイトケア 減量サポート満腹感サポート
糖尿病 糖コントロール 糖コントロール
皮膚病 スキンサポート アミノペプチドフォーミュラ低分子プロテインセレクトプロテイン
食物アレルギー アミノペプチドフォーミュラセレクトプロテイン低分子プロテイン低分子プロテインライト低分子プロテイン+pHコントロールセレクトプロテイン(カンガルー&オーツ)セレクトプロテイン(フィッシュ&ポテト) アミノペプチドフォーミュラ低分子プロテインセレクトプロテイン
消化器病・下痢・便秘) 消化器サポート(高栄養)消化器サポート (低脂肪)消化器サポート(高繊維) 消化器サポート消化器サポート(可溶性繊維)アミノペプチドフォーミュラ
心臓病 心臓サポート1心臓サポート2心臓サポート1+関節サポート
肝臓病 肝臓サポート 肝臓サポート
腎臓病 腎臓サポート腎臓サポート+低分子プロテイン 腎臓サポート
泌尿器病 pHコントロールpHコントロール V2+満腹感サポートpHコントロール V2+低分子プロテイン pHコントロールpHコントロール+CLTpHコントロール+満腹感サポート
関節疾患 関節サポート
高栄養 退院サポート 退院サポート

正しく病気と食事を理解しましょう!

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ネコちゃんの下部尿路疾患と食事

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関連外部リンク

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参考文献・資料等
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